わざわざ平日に有休をとって訪れた住宅展示場。さぁ、イケてる店舗併用住宅メーカーを選ばなきゃ!
総合住宅展示場では、豪華絢爛なモデルルーム達が待ち構えていた。受付の女性もいて通り過ぎる見込み客に粗品を渡しながら、声を掛けている。立ち仕事だし、毎日これの繰り返しは辛いだろうな、と思いながらお目当ての住宅メーカーのモデルルームに足を運んだ。
注文住宅の新築マイホームは、今でもなお、サラリーマンの夢なのだろうか。
平日にも関わらず家族連れが、幸せそうなオーラを出しながら見学している。自分達が住んでいる姿を重ね合わせているのだろう。一方の僕には、その種の高揚感が湧いてこない。理由は分かっている。
この展示場の運営や維持コストも最終的には、全て建築費用に乗っているんだよなぁ、と頭をよぎり、これから僕が支払う建設費用が、既に無駄遣いされてしまっている様な気がしてしまうからなのだ。平日で空いているのもその印象をさらに強くするのだろう。なんだか、お客よりも店員が多いショッピングセンターに来てしまった感覚。
まぁ、そのコストのお陰で各住宅メーカーの比較検討ができるのだから、コストの元を取る為にもちゃんと自分の目で確かめようと気持ちを切り替えた。
アポなしで訪れるスタイルでモデルルームに飛び込む。色々質問するけど、荷物が重くなるのが嫌で「欲しい」と思う資料しか受け取らなかったので、営業マンからしたらだいぶ「感じの悪い来客」だったかもしれない。ただ、どうせすぐに捨てちゃう資料ならば、受け取らないのもその会社のためだと思う。どんなカタログ資材にもコストは掛かっているんだし。
1日歩き回って工法や条件を比較し、この時点で3社まで住宅メーカーを絞り込んだ。
A社:誰でも知ってる大手メーカー。独自開発の金具を使った丈夫な工法に特徴あり。他の大手メーカーと比べると資本力やブランドバリューで若干見劣り。その分のコスト競争力を期待。
B社:中堅。自社職人&在来工法による家づくり。共同一括仕入れや建具の共通化などで高品質とコスト削減を実現している。
C社:中堅。指定の標準品を組み合わせて高品質&低価格をアピールしている。お値段以上、って感じ。実はこのメーカーはこの住宅展示場に出店しておらず、近くの自社モデルルームにハシゴした。
当然、詳細な見積もりは後日送付してもらう事になるが、「長期優良物件認定の質実剛健な家」を建ててくれそうなメーカーだけを選んだつもりだ。
ちなみに、いちおうノミネートしておいた激安住宅メーカーはこの時点で落選…。激安の理由は標準化と人件費の圧縮だった。注文住宅とは名ばかりで、若干カスタマイズできる建売住宅という方が近い。設計やデザインも営業担当が作成して、専門家の人件費の削減を図っている様だ。今回、僕が要望する店舗併用では、長期優良も取得できそうもなかったのが、決定的だった。
3社には準備できる自己資金、希望する予算規模、そして事前にラフスケッチしてきた希望の間取り図を手渡して「素人が描いたモノなので参考程度に」と伝えた上で、各住宅メーカーで肉付けして提案してほしい、と依頼してきた。
歩き回って、たくさん喋って疲れたけど、各社からどんな提案が出てくるか、ひとまず非常に楽しみ♩
また、住宅メーカーが提携している金融機関があれば、どのくらい優遇金利で融資してもらえるかも合わせて提案してほしい、と頼んだ。これが後日思わぬ余波を産むことになるのだが…(続き)
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