乾燥機から謎の異音が!?コインランドリー事件簿

自宅兼コインランドリー店舗のお掃除は、閉店後の深夜か、開店時の早朝におこなってます。閉店時間になってもまだ乾燥機が回っていたり、飲み会や、もう眠いよーという日は潔く諦めて、翌朝に持ち越し。

逆に、閉店時間30分前辺りでもう誰もお客さんがいなければ、夜に掃除しちゃいます。どちらにしてもお掃除は必ず1日1回は、自分に課したルールなんです。

ドラム内から謎の異音が!

さて、いつもの通り乾燥機を水拭きしていると、回転させたドラムの奥から謎の異音が…。

耳をすますと、どうもドラムの左上付近に、何かが引っかかり、カラカラ、カラカラと音を立ている。強く回したり、ドラムの穴に糸を通して引っかけたら取れるかな?、といろいろ試してみたけど、その何かはまったく退散してくれない。

うーん、困った。謎の物体がネジとかクギで、万が一、お客さんが利用中にドラム内に戻ってきてしまったら、洗濯モノを傷つけてしまうかもしれない。

ひとまず「故障中」の張り紙をして、このドラムは利用中止にすることにしました。使いやすい場所のドラムなので、お客さんにも迷惑をかけてしまいますが、やむを得ないですね。



異物除去大作戦!

この異物を取り除くには…、そうだ、まずは機器の販売業者に相談だ!ということで問い合わせてみると…

業者:あー、きっとビスとかクリップとかが引っかかってるだけだと思います。ウチの作業員がいくと、修理代が掛かっちゃいますけど、どうしますか?

簡単に直せる場合もあるので、まずご自身でトライしてみて、難しければ作業員が伺うというのはどうですか?やり方は電話でご説明しますよー。

うーん、確かに言われてみれば、今後の事を考えると簡単な作業であれば自分でできる様になった方がいいだろう。毎回、業者さんに来てもらったらコストも掛かるし、この人手不足のご時世の中、作業員にお手間を取らせることになる。

よし、自分でやってみよう!

何を隠そう開業して1年経つが、自分では機械を分解したことはない。っていうかどうやるのかも知らない。乾燥機の前に立ち、どうしたものか、と構造を分析しているとある事に気が付いた。

なんじゃ、このネジは?

ネジ山が特殊な形状をしている…。
一般的なプラスやマイナスドライバーでは開けられない特殊なネジだ。要はいたずらや盗難防止の為に、若干難易度を上げてるのね。

とほほ、修理以前に、まず工具から買い揃えねばいけないのね…



遂に手術開始!

数日後、ア○ゾンから届いた特殊ドライバーを手に、正面から乾燥機と対峙する。時刻は閉店後の深夜0時だ。さすがにこの時間から始めれば、どんなに手間取っても開店時間までには終わるだろう。

気合いは十分、不安はいっぱい
それでは、異物除去手術、始めます!メス!

1本ずつネジを外していくと鉄製の前面カバーは自らの重みで「たわみ」始めてしまう。前面カバーとガラス製の扉は一体化してるので総重量は想像よりも重い。落とさない様に慎重に床に置く。
よし、なんとか切開終了!患部はどこだ!次、ペアン!

目の前に姿を現した患部であるドラム内部、初めてみる光景…。

…ん?カバー外したらドラムの外側が見えるのかと思ってたが、部品がギッチリで隙間ないじゃん!

ダメだぁ、この患者は僕には救えない…



絶望の淵で拾ったモノ

「カバー外したのに意味ないよ…」と絶望しながらドラムを手で回してみたら、何かが足元に転がってきた。そいつを拾いあげてみる。


んー、これは家電の電源コードとかを束ねて止めておくヤツの一部かしら?

それにしてもクギとかネジなどの凶悪なヤツが出てこなくて良かったー、と思う反面、「お客さん、何でこれを乾かしたん?」という素朴な疑問も浮かぶ…

気を取り直してドラムを再び手で回してみると…なんと!もう異音はしない
…なんてことだ、治ったのか?

自らの力で、悪性腫瘍を吐き出した患者の生命力には驚くしかない。

さぁ、治ったのなら急いで患部を元通りに縫合しなければ!患者と僕の体力が残っているうちに。

最後のネジをシッカリと締めて
頑張れー、戻ってこぉーい!!」と叫ぶくらいの想いを込めて 心臓マッサージ ブレーカーをONにした。

遂に眠っていた患者が眼を覚ます。試運転も問題なし。

やりました!手術成功です!

戦いの終わり

一時は朝まで掛かる大手術も覚悟していましたが、終わってみれば30分。日帰り手術、イボ痔レベルでした。

いや〜、この対応でひとつスキルレベルが上がったな。
明日、医局(居間)で看護婦長(妻)にドヤ顏してやろう、と思いながら「リキュール(発泡性)①」でひとりで祝杯をあげ、静かに眠りにつくのでした…

コインランドリー経営、いろいろあります!

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