いきなりの新築マイホームの妄想が発動?

そう、その出会いは突然だった。
仕事から帰宅し、深夜に何か面白いネタがないかなぁと、ハイボールを片手にネットを徘徊していたら、ある大手ハウスメーカーの広告が目に止まった。
今なら資料請求をされた方に3000ポイントプレゼント

賢明な方なら3000ポイントには、到底割に合わないめんどくさい事に巻き込まれる危険を察知してスルーするだろう。
しかし、その夜の僕は、ハイボール(濃い目)の勢いにも背中を押されて、自分の個人情報をポチポチと入力していった。文字通り目先のポイントに釣られて…。

数日後の土曜日、自宅のチャイムが鳴る。愛想がよく育ちの良さそうな若手の男性営業マンが自宅の玄関にやってきた。手にはたくさんの大手ハウスメーカーのパンフレットや記念品を携えている。

営業マンは笑顔の下の鋭い眼光から、抜かりなくこちらを見定めている。

こいつは本当に新築マイホームを建てるつもりがあるのか?
挨拶や雑談の中からも、こちらの腹を探ろうとしている、とひしひしと感じる。

3000ポイントはそう簡単には渡さないぜ、こっちは土曜日だって働いてるんだ
爽やかなその笑顔の裏で、本心はそんなところだろう。

元々はただ酔った勢いで3000ポイント欲しさがきっかけだった。もはやそもそも何を3000ポイントもらえるのかも既に覚えていない。ただ、自分から資料請求しておいた上に、わざわざ土曜日に訪問してもらっているのに、いまさら「すいません、つい出来心で…」とは言えない、それは後ろめたい、情けない。

営業マンはきっと本心では「どうせ、本当は新築マイホームなんて建てるつもりなんてないだろう?この甲斐性なし!」とでも思っているのだろうか。いや、そこまで言われたら、こちらも黙ってはいられないのだ。どうぞ、狭いですがおあがりくださいっ!



なので「僕は新築マイホームを猛烈に建てたいんだ!」モードを本気で演じてみる事にした、いいじゃん、土曜日だしね。

  • 新築マイホームが夫婦の夢であり、数年前から土地から探している。
  • 年収と自己資金はこのくらいで、上限予算はこのくらい。
  • 部屋数や間取りはこんな感じで、子供部屋はこーんなイメージ。

後から矛盾しない程度に盛って、思いつくままにいろんな条件を提示してみた。ただ、鋭い眼光に耐え、目をそらしながら質問に答えていたら、自分が家に求める要件が、徐々に整理されてしまっていることに気がついた。さすが大手ハウスメーカーの営業マンは質問力が高い。まんまと術中にはめられてしまったようだ。

その日、営業マンはヒアリングシートに何やら色々メモった上で、丁寧にパンフレットと記念品を置いて、笑顔のまま帰って行った。
見事に主役を演じきった俺は、手元に残った新築注文住宅のパンフレットをパラパラと眺めてみる。
まぁ、確かにこんなすごい家に住めたら良いに決まってるよねぇ、妻や子供達もさぞかし小躍りして喜ぶだろうさ。

でも、これから日本は人口減少社会になり、住宅が余るのが目に見えている。それなのに新築一戸建て35年住宅ローンなんて背負ったら、身動きが取れなくなるに決まっている。

一瞬よぎった「新築マイホームの白昼夢」を頭から振り払い、パンフレットを部屋の隅の本棚にしまった。僕はよく即興で演じきったよ、これは主演男優賞もんだよ、と自分を慰めて…。

パンフレットの存在を忘れかけていた頃、再びあの営業マンからメールがきた。
是非とも、「紹介したい土地」の情報が出た、と。(続き

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • ブログを拝見させていただきました。自分と同じような考えでとても共感して拝見しています。最近、国道をクルマで走っていた際にコインランドリー兼自宅が建っているのを目撃したのをキッカケにランドリー経営に興味を持って調べています。この先、会社からの家賃補助も無くなるため、マイホーム購入を考えていたのですが、折角、高い金額出して買うのであれば何かプラスになる方法はないかと模索しています。是非、詳細な情報、経験、知識などをご教授していただけたらと思っております。よろしくお願いします。

    • コインランドリー経営は安易にしない方が良いと思います、業者が見積もりで提示する売上は理論値であり実際はその半分以下、1/3程度と考えた方が良いと思います。他に事業展開をしていて、赤字部門と割り切って投資するのには、いい事もあります。2年~3年位赤字でも設備投資の返済おおよそ20万程度自腹で払えて、住宅ローンの支払いも出来る体力がある、通常の住宅より割高の住宅に成るので、住宅ローンも高額に成りますので審査に通るにも、それなりの年収が必要です。何をするにせよ、ご自分で納得の行くまで調べる事をお薦め致します。

  • コメントありがとうございます!本業にかまけて返信が遅くなりました(汗)
    自宅兼コインランドリーというスキームに共感頂いて嬉しいです。
    ランドリープレス新潟さんがおっしゃる通り、通常の注文住宅を建てるよりも遥かに入念な調査や資金計画が必要なのは事実です。業者のシミュレーションが当てにならないのも。
    ただ、コインランドリーに限らず、収益を産むマイホームというコンセプトは是非とも検討してみて欲しいと思います。参考になりそうな記事は。。。

    自宅兼コインランドリーが最強だと思う理由

    店舗併用住宅メーカー選び、真剣勝負!
    こちらの余談部分が重要だと感じていて、個人的には気に入ってます。

    何か知りたい事があれば、気兼ねなくコメントして頂ければ、可能な範囲でお答えしますし、場合によっては、記事としてまとめたいと思います。
    それでは!

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