コインランドリー開業時に経営力向上計画認定を取得し、固定資産税の軽減をゲット!

皆さんは、経済産業省が中小企業支援の一環で実施している、経営力向上計画の申請という制度をご存知でしょうか?

この認定が取れると該当設備の固定資産税が3年間に渡り、1/2に軽減されます。

中小企業支援なので、個人ではなく法人でコインランドリーを経営しているのが大前提です。ちなみに僕はコインランドリーを開業にするにあたり、妻を代表社員(株式会社でいう代表取締役社長)とした合同会社を設立しました。このあたりの話はまた別の機会に。

経営力向上計画の認定条件

  • 導入する設備の販売時期が規定の期間内であること
  • 生産性向上指標が年平均1%以上向上する計画であること

必要書類

  • 工業会の証明書
    • 導入した機器が認定される性能を有するかを証明する書類。コインランドリー機器の製造メーカーが、工業会に発行を依頼する
  • 経営力向上計画書
    • コインランドリーオーナーが、認定された機器によって、自分の店舗の経営力(労働生産性)が年平均1.0%以上向上することを示す計画書を作成して提出する



気を付けないといけないのは、申請期限です。
まず、工業会の証明書は、店舗の開店前に動いて入手しておかないといけません。つまり、開店前のバタバタしている時に、忘れずに「経営力向上の認定を取りたいので、工業会の証明書を下さい」と、ちゃんと機器販売会社を通じて製造メーカーに要望しないといけないです。

販売会社にとってはわざわざ教えてくれなかったり、制度に詳しくない場合もあると思うので、自分から要望しないとダメですね。

もう一つの気をつけるべき期限は、経営力向上の申請は、機器の設置から2か月以内に行わないといけない、というところ。開店後にモタモタしていると、タイミングを逃してしまうので、注意が必要です。

「経営力向上計画書」の作成は、税理士に依頼することもできますが、僕は費用が掛かるのが嫌だったのと、何事も経験!ということで自力でやってみました。




経営力向上計画書は、少々癖のある書類でしたけど、記入例などを見れば、何とか埋められるものです。また、窓口の担当の方も電話で丁寧に教えてくれました。やはり世の中は「求めよ、さらば与えられん」だなと実感。

自ら前に進もうとする者には、何かしらの助け舟が出てくるんですね(おおげさ?)

と、いう事で何とか無事に認定も取得し、固定資産税の減額をゲットすることができました。わーい。

僕のような小規模店舗では金額的にはそれほど大きくないですが、確実に節税であることは事実です。節税して手元に残ったお金を更に投資して、世の中をもっと活性化させたいという開業予定の方は、是非チャレンジしてみてくださいませ。

制度の詳細は、こちらの経済産業省の「経営力向上計画の申請について」をご覧ください。このサイトは関東経済産業局ですので、ご自分の属する地域の担当局を選んでくださいね。

にほんブログ村 小遣いブログ 副業・副収入へ にほんブログ村 住まいブログ 賃貸併用住宅へ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • はじめまして。

    先日、開業したばかりの個人事業主です。
    私も経営力向上計画を申請したいと思っています。
    ですが申請書には現状分析や労働生産性など新規開業者には無縁だなと思うことが多々あり、既に数年以上経営している方が新たな設備を導入する等の経営力向上の補助なのかという認識を受けました。
    ただこの記事を拝見し、開業年度内でも経営力向上計画で申請を得られるのだなと知り、コメントさせてもらいました。

    もし可能でしたら、申請書作成のアドバイスや開業初年度の記入のコツなどあれば教えてもらえれば有難いです。

    今は家賃収入で開業届を出し、今度太陽光発電を行います。この太陽光発電で申請を行いたいと思っております。

    よろしくお願い致します。

  • 月夜さん
    コメントありがとうございます!
    実は私も新規開業だとそもそも比較できる現状がないので「向上計画」にならないのでは?と思ってました。

    メーカーから入手できる工業会の証明書には、旧機種と新機種の省エネ等の性能評価が記載されています。そこから仮に旧機種と導入した場合と、性能が上がった新機種を導入した場合のそれぞれの光熱費等の変動費を計算して、差額を算出しました。
    変動費(コスト)が減れば、この差額の分だけ営業利益が増える事になります。

    労働生産性の計算式
    労働生産性=(営業利益+人件費+減価償却費)÷労働者数

    A:現状、B:改善後の労働生産性とすると、伸び率の計算式は以下です。

    伸び率の計算式
    ((B-A)/A)×100=○○%

    この○○%の労働生産性の伸び率が、1%以上になる計画が求められます。
    売上シミュレーションから、該当の機械がどれだけ稼働するかは想定できるので、それを申請書にまとめました。
    要は、新機種を入れる事によって、旧機種を入れた時よりも、○円だけ営業利益が増えるので、トータルでは○○%の労働生産性が伸びる計画です、と記載すればいいのです。

    月夜さんは、太陽光発電で申請されるという事ですが、基本的な考え方は一緒のはずです。頑張ってください!

  • 初めまして。
    コインランドリーでの経営力向上計画の認定を受けたいと考えており、書類の作成で行き詰ってしまいましたので、ご質問させていただきたいです。
    4の現状認識の③の自社の経営状況についてです。今年度から新規で事業を開始する場合は、過年度の売り上げがないのでどのように記載するべきか悩んでおります。
    アドバイスをいただけたら幸いです。

    • おくさん
      私もその点は手が止まりました(笑)
      経営力向上計画の趣旨は新たな設備投資によって生産性が1%高まることを示すことだと理解し
      旧機種を導入した場合の想定値と、省エネの新機種を導入した想定値を比較しました。
      つまり過年度分はシミュレーションによる想定値にした、という事です。
      これが正解なのかは判りませんが、少なくても私は認定が取れましたので、ご参考まで!

コメントする

目次