嗚呼ぁ、コインランドリー売上シミュレーション

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コインランドリー売上シミュレーション

競業やマーケット情報を集めた上で、自宅兼コインランドリーは経営として果たして成立するのか?、サラリーマン副業として参入すべきか?を慎重に検討しないといけない(前回

情報収集も一区切りついたので、次はいよいよ収支のシミュレーションに取り掛かったが、これは素人には無理だと直ぐに思い知った。

他の店を参考にしようとしても、当然ながら立地や店舗面積など全ての条件が異なるので、単純比較ができない。なのでどうしても客観的なシミュレーションができそうもないのです。

そこで、調査を通じたツテで辿りついた老舗のコインランドリー開業支援会社にシミュレーションを依頼した。何事も経験者、専門家に聞くものである。



評価ツールの中身とは?

老舗業者は、出店有望度ランクを判定出来る評価ツールを持っていた。

  • 立地
  • 通行量
  • 前面道路の形状
  • 店舗の間取(縦長か横長か)
  • 駐車場の有無
  • 競業店との距離
  • 地域の世帯数と人口

それぞれを点数化した出店有望度から想定来客率が算出できる。そこに客単価と想定来客率(%)来店頻度(2回/月)を掛け合わせれば、月売上予測額が出てくるという訳だ。

商圏世帯数 × 客単価 × 想定来客率 × 来店頻度 = 売上予測額

想定来客率は、出店有望度(S~Dランク)から算出される

想定来客率(%)とは、エリアに住む人の内の何%がお客さんになってくれるか、というもの。今回算出された想定来客率はわずか3%。逆に言えば97%の住民は来店しないという事だ。開店後はこの市場をいかに広げていくのがポイントになるのだろう。

コインランドリーの墓場?人生の墓場?

ひとつ面白い話が聞けた。これまで1店も出店していない地域は一見、マーケット総取りできてオイシく見えるが、住民がコインランドリーを使う習慣がないので売上の立ち上がりが遅くて苦労するという。つまり想定来客率が低くなるのだ。

中には「コインランドリーの墓場」の様なエリアもあるそうで、マーケットはあるはずなのに何故かいつまでも売上が伸びないらしい。なるほどぉ、勉強になります。

業者:まぁ、今回のこの立地なら大丈夫ですよ、あははは。

…ほんまかいな!?

業者:ただ、これはあくまでシミュレーションですから、本当にこの通りの結果になるとは私どもは保障できません。過去の実績を元にした想定ですのでその点はご理解くださいね。

という事で、シミュレーションはあくまでも机上の空論。「素人の計算よりはマシ」くらいの気持ちでそれを信じるしかない。実際にやってみないと答えはわからないが、甘かった、失敗だったと気付く時には莫大な借金を抱えている訳だ、全ては自己責任。人生の墓場?こわぁ〜。


ウチの店の売上予測は?

さて、気になる肝心の売上予想は…50万円/月!

ん?あれれ?悪くないぞ!ウチは11坪くらいの小規模なコインランドリーになるので、このレベルの売上が出てくれれば十分だ。自宅兼だから家賃も掛からないし!

ただ、重要な注意点がもう一つあった。この売上はある程度の固定客がついた後の想定売上であり、初年度から毎年徐々に上がっていって最終的にこの売上に到達する、らしい。そこまでに掛かる時間は…なんと5年!?

初年度は60%くらいでスタートし、毎年前年15%程度ジワジワ伸びて、5年で想定売上に到達、がよくあるケース…らしい。

初年度60%とすると想定売上50万円×60%で30万円/月の売上となる。正直、これでは機械のローンを支払って、水道光熱費、洗剤代、コールセンター外注費などを払うと本当にいくらも残らない。ただ、自宅兼店舗だから家賃が掛からないのでギリギリ黒字には出来そう。

ちなみに機械のローンを7年後に払い終えれば、その分は利益に変わる。なんとも気の長い話である。ただ、それまでの累積赤字をサラリーマンの給与で支えられるだろうか…。


シミュレーション結果からの結論

結論「コインランドリーは家賃を払ってまでやる商売じゃないぞ!」と声を大にして言いたい。

空きテナントを抱えるビルオーナー、ランドリーに適した土地が余ってる地主さんならスペースを遊ばせて置くよりはマシかも知れない。ただ、普通に空きテナントを貸した方が追加投資なく確実に家賃は入ってくる訳でリスクは少ない。そのリスクを補える程の利益がコインランドリーから得られるのだろうか?

コインランドリーに適した立地の自己所有ビルのテナントがたまたま空いていて、しばらく他の借り手が見込めず、追加投資する余裕があり、どうしてもコインランドリー経営ってヤツをやってみたければどうぞ、というところか。

何だか「それを言ったらお終いよ的な、しょーもない結論」になってしまったが、数字がそれを示しているのは事実なのでございます…。

自宅兼コインランドリーにすれば他人に支払う家賃は発生しないけど、僕自身は住宅ローンを支払わなければいけない。要は大家に払うか、銀行に払うかの差。

コインランドリーが大赤字だと、店と自宅が共倒れになるリスクがある。さて、このシミュレーション結果をうけてどうするか…、そいつが問題だ。

<余談>全国展開してる某コインランドリーFCにもシミュレーションを依頼したら、FCに加入してくれたら立地調査ができますよ、と言われた。FC加入金は100万円也…、金払わないと相談もできんのか…orz (続きは、コインランドリー店舗保険会社の証言
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コメント

  1. ランドリープレス新潟 より:

    私もコインランドリーは家賃を払って開業するのは、かなりのリスクが
    あると思います、月の売上が60万円あったとしても家賃が20万円を
    超える物件では、機械を含む事業資金の投資回収が終わってからで無いと
    利益を生みずらい事業である、60万円の売上を上げるのも大変です、30万
    前後のお店が多いと思います、中には100万以上売上のある繁盛店もありますが、
    ごく一部だと思います。
    私は別に事業を営んでいたので、コインランドリービジネスに参入する事での、
    メリット、多額の設備投資に支払った消費税に対する還付金や、事業資金を借り入れ
    する時に補助金の申請をして認可事業に成っているので、店舗の認知度の低い開業
    一年目は、還付金と補助金を受け取り赤字の補填が出来ました。あとは併用住宅で
    ある最大のメリット住宅ローン減税による控除もありかなりの節税が出来ました。

    • info@laundromat.jp より:

      コインランドリーを経営してみて思うのは、これは地味にひたすらに100円玉を積み上げていくビジネスだという事です。
      この100円玉を1枚ずつ集めて、コツコツと投資を回収して、いずれ利益に繋げていく長ーい旅ですよね?
      もし店舗を借りて家賃を払う場所で開業したら、多くの場合で数年間「何の為にやってんだ?大家を食わせる為か?」という精神状態になってしまうと思う。
      さらに、累積赤字を自分の貯蓄から補填し続けるような状況だったら、サラリーマンなら恐らく耐えられないです。金銭的にも精神的にも。

      コメント頂いた様にビジネスとして行う以上、今払っている税金の還付や、新規創業の支援金、そういう仕組みをうまく使う事が大切だと思います。
      人様からお金を払ってもらうのはそんなに簡単じゃない。だったら、今払っている税金を合法的に取り戻すのが、まず意識して取り組むべきことかな、と思いますね。
      勝つ為には、まずゲームのルールを理解しなければいけない。無知は罪だな、と思います。

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