コインランドリーを日常的に使うヘビーユーザは、まだまだ少数派!?ランドリー経営の売上予測とキャッシュフロー計算はシビアに考えよう。

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こないだ異業種交流会で、同年代(アラフォー)の皆さんと会話する機会があった。
サラリーマン副業としてコインランドリー経営をしているんですよぉー」と伝えると、何人かが「本当ですか!興味があります!」と食いついてきた。

そういう皆さんに、僕が必ず聞いている質問がある。
それは「ちなみにコインランドリーって使ったことあります??」というストレートなもの。

すると9割くらいの人が「いやー実は使ったことないです」や「学生の時に何回か使ったことがありますが、最近はまったく」という感じ。
残りの1割が、たまに家では洗えないカーペットを洗う、とか、雨の日が続くと乾燥機を使う、というレベル。

コインランドリーを日常的に活用してます!というヘビーユーザーには正直、今まで会ったことがない

コインランドリー経営者としては、自分の店に来てくれる常連さんの存在を見てるし、業界ニュースに触れているのであたかも、既に多くの人がコインランドリーを使っていると錯覚してしまうが、実際には世の中のほとんどの人が利用してない。
多くは近所の店の存在すら認識していないだろうし、認識はしていても自分の生活とは関係ないよ、と思っている。それが現実の様だ。



何を隠そうそういう僕自身も、コインランドリー経営を検討しはじめてから、調査も兼ねて初めて利用してみた人間だったりする。玄関から100m先にコインランドリーがあったのに。
経営者になった今でこそコインランドリーの利用を人に勧めているが、当時は自宅で洗濯できるのに、何故わざわざお金をかけてコインランドリーに行くの?と意味がわからなかった
はっきり言ってしまえば、コインランドリーは「単身赴任やひとり暮らしの男性が、仕事のない日に簡単に洗濯を終わらせるための手段」と思っていた。
まぁ、これまでのコインランドリーは実際にそういう面もあっただろうし、そして多くの人のイメージがまだこのレベルに留まっているのかもしれない。

また、よくあるコメントは、
自宅の洗濯機の乾燥機能を使ったけど、時間が掛かる、しわくちゃになる、しかも縮んだのでもう使わない。コインランドリーの乾燥機もデカイだけで同じでしょ?」というもの。
そういう時は「自宅洗濯機の動力は電気なので、ヘアドライヤーで服を乾かしてる様なもので、時間もお金もかかる。コインランドリーの乾燥機はガスなので炎の熱と大量の空気で短時間でふんわり乾くんだよ」、と教えてあげると「へぇー」ってなる。

他には…

  • そもそも乾燥だけって使えるの?
  • いくらするの?どのくらい時間がかかるの?
  • そんなキレイで清潔なコインランドリーなんてあるの?
  • わざわざ洗濯物を持っていくのが面倒くさいでしょ。割りがあわない。
  • 盗まれないか心配だけど、店内でずっと待っているの嫌だし。
  • そもそも使い方がわからない。難しくないの?

お客さんの購買行動プロセスとして、有名なAIDMAの法則(アイドマ)を持ち出してみると…

A Attention(注意)
I Interest(関心)
D Desire(欲求)
M Memory(記憶)
A Action(行動)

段階意味その段階での顧客の意識や状態
A注意コインランドリーなんてあったっけ?知らない。
I関心あるのは知ってるけど、自分には関係ないね。興味なし。
D欲求興味はあるけど、今は別に行きたいとは思わない。
M記憶なんとなく便利だっていうのは判った。まぁきっかけがあったらね。
A行動使ってみたいけど、実際にもう一歩が踏み出せない

コインランドリーをこのAIDMAプロセスに当てはめると、まだ世の中のほとんどの人が注意(A)か、関心(I)の初期段階だと思われますね。

起業でよくある失敗は、起業家本人が自分の提供するサービスに惚れ込んでしまい、「この素晴らしい製品やサービスが使われない訳がない!」と自意識過剰になり、楽観的な売上予測を立ててしまうこと。良いものを作れば、売れると考えてしまいがち。

しかし現実社会では、世の中の人は変化を嫌うし、否定的だし、財布のヒモは硬い。自分の事業が好きならば、なおさら冷静に客観的に評価できなければいけない。
特に毎月必ず出て行く固定費がカバーできるか、累積赤字に耐えられるかというキャッシュフロー管理がとっても大切だと思う。

要はコインランドリー経営では、シミュレーション通りの売上を達成するのは簡単な事ではないし、固定費をいかに抑えて、売上が安定するまで手持ち資金を減らさないかが鍵になる。

コインランドリー経営に興味はあるけど、自分は使ってません!」という人に出会う度に、ブームだからお客さんが増えると安易に考えるな、「客観視、客観視…」と自分に言い聞かせている。

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コメント

  1. マイケル より:

    いつも参考にさせていただいております。
    素晴らしいデーター分析と情報量の豊富さにコインランドリーの専門家の域に達しておられると感心しております。

    私も昨年の12月より小規模のコインランドリーを始めましたが完全な赤字状態です。一年後に売り上げが黒字になるまで上がるイメージが描けないです。コインランドリーを使う人は限られているので結局、既存店の客を取っているだけで、今はスマホなどで情報がキャッチされて店の認知されるスピードも速く、一年後、二年後、三年後と客数が増えていくと言う説にも疑問を持ってしまいます。間違いなくウチの売り上げは近隣のコインランドリーから取ったものなので、明日は我が身です。(笑)

    洗濯乾燥機50%、洗濯機30%、乾燥機20%ぐらいの売り上げ比率で乾燥機が遊んでます。雨が降ると売り上げがガタ落ちになる、雨に弱いコインランドリ
    ん~(ToT)/~~~私の集めたデーターはデタラメでした。(笑)

    今後も色んな情報と分析を楽しみにしてます。どちらにしても分析関係の仕事をされているんでしょうね。

    • info@laundromat.jp より:

      マイケルさん、コメントありがとうございます、とても励みになります!
      昨年12月開業ということは、半年ですね。現在赤字状態との事ですが、僕は数年かけて売上が上がり安定していくという説は信じてます。と、いうのもGoogle mapなどに登録しても、そういうWeb情報を利用するのはごく一部の人だと思うからです。大多数の人は店舗前を通りかかって認識して、何かのきっかけで来店して、一部の人が時々利用してくれる様になるというサイクルを経ます。
      なので、今できるのは、極力固定費を抑えて、固定客がつくまで毎日清潔に掃除して累積赤字を耐え忍ぶ、しかなく、それを続けていればいずれは・・・、と考えています。
      ウチの店も、2日以上の曇りや雨じゃないと売上は上がりませんよ。部屋干しで乗り切れる日数だと、来店には繋がらない模様です。お互いに、お掃除を頑張りましょう!!
      ちなみに僕の本業は分析関係などではなく、雑用係みたいなものです。ただ、サービスやシステムの利用率や満足度、コストをみて、業務の見直し行ったりしているので、そういう点では本業の知識が多少は役に立っているかなぁ、と。

      • マイケル より:

        分析関係とは他に言葉が思いつかなかったからの表現でしたが、まさに今やられてる仕事じゃないとなかなかこういう内容のブログは書けないな、なるほどやっぱりねと感心しております。

        昨日、NHKでコンビニと合体したコインランドリーとカフェと合体したコインランドリーを特集してましたが、メディアに取り上げられると新しい需要も生まれるかなと感じました。半年やりました感想は、まあ~まあ~予定通り、一年目には、思ったよりちょっといいかなと言えるように期待して掃除します。

        業者いわくコンビニも5軒ぐらいやったら撤退するんじゃないかって話でしたし、ドイツからの初上陸のフリデリックサロンもパソコンで稼働状況を見てるかぎり立ち上がりは苦戦してるように見えます。まあ~コーヒーがめちゃくちゃ売れてる可能性もありますが、なにしろ複合施設はコインランドリーが主ではないですからね。
        一年後!一年後!掃除!掃除!ですね

        • info@laundromat.jp より:

          ファミマは攻めてますよねー。矢継ぎ早に、今度はドンキホーテとのコラボ店も出すそうですし。手を広げすぎな気もしますが、新しい事に取り組む姿勢は好きなので、見守りたいです。
          個人的には、コインランドリーとコンビニは相性がよい、と感じてますが、カフェなどの併設店にはちょっと懐疑的な立場です。
          コインランドリーの利点の一つは、人件費がかからないことですけど、併設店はそれを打ち消してしまいますからね。また、カフェとランドリーの両方が成立する立地も条件が厳しくなります。カフェスペースのために、駅近を選んだり、家賃が上がってしまっては本末転倒だと思うのです。
          まぁ我々、小資本の個人経営の店舗は、半径500mのご近所さんに来てもらえる様に、日々掃除!掃除!ですよね(笑)

  2. コインランドリー知恵袋 より:

    ヘビーユーザーと言えるレベルの主婦も稀にいらっしゃますね。
    本当に稀に。
    ゲタになるようなヘビーなリピーターは、ご存知の通りビジネスユースですよね。
    定番の接骨院、マッサージや美容室はもちろん、古着屋の前処理、中小の社服など…
    取り込みのポイントは地道な足の販促と、領収書の発行方法?でしょうか…
    洗乾1サイクルの容量と同容積のランドリーバックとチラシを使って、なんて感じで。
    IoT導入であればマルチ無しでも発行の術がありますし。
    陰ながら益々のご健勝をお祈りいたします。

    • ビジネスユースはまだ取り込めていないと感じてます。
      課題はご指摘の通り「領収書の発行」ができてないからです。
      実は、コールセンターにも月に2件くらい「領収書の発行はできないんですか?」と問い合わせがありますが、現在は残念ながら「できない」と答えています。

      > IoT導入であればマルチ無しでも発行の術がありますし

      もし可能ならばこの方法のヒントを教えて頂けないでしょうか?
      正確な領収書を発行するにはどうしてもランドリーシステムとAPI連携する必要があり、そこで行き詰っております。

  3. コインランドリー知恵袋 より:

    お考えの通りマルチ無しでは正確にシンクロさせた領収書は無理です。
    あくまでも一般的な実例で、手作業&多少の経費を要しますが…
    店内POPやチラシに領収書発行元のアドレスの案内をQRで。
    宛名、利用時間や機器No.を申告頂きます。
    オーナーサイトの実績と、ユーザーからの使用の申告メールがエビデンスですが、信憑性云々まで追求すると、という課題もありますね。
    ただ実際に経緯はあります。

    • データを突き合わせて、人の手で後日領収書を発行する、ということですね。
      確かに多少の手間は掛かりますが、対応できるレベルの工数かと思います。
      また、紙の郵送ではなく、PDFでメールで送ればコストも掛からなそうです。

      実現できそうな方法がイメージできてきました。
      アドバイス、ありがとうございます!
      これからも宜しくお願いします。

  4. すまいる より:

    はじめまして。
    とても参考になるブログで、更新を楽しみにしています。
    こちらは共働き夫婦でコインランドリーはじめる予定です。
    不安もありながら…ゆっくり進んでます。
    様々な手続きなどの関係から、オープンの時期が段々先になっていってます。
    秋になりそうな気配です。
    私がもともとコインランドリー利用者であったこともあり…
    信頼できる方との出会いもあり…はじめることとなりました。
    ブログも参考にしていますが、何かの時は相談させてください。
    よろしくお願いいたします

    • すまいるさん
      コメントありがとうございます!
      ご夫婦でコインランドリー開業されるんですねー。
      秋の開業は理想的だと思いますよ、秋雨や衣替えの時期ですし、年末年始の需要もありますし。
      私の経験でお役に立てることががあれば、と思いますので何かあれば是非、コメントください。

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