儲かるのか、コインランドリー併設!ファミマでお洗濯の衝撃!

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日経新聞が11月24日の朝刊で報じた通り、コンビニエンス業界2位のファミリーマートが、コインランドリー事業に参入するとのこと。記事の要点は以下

  • 郊外の駐車場のある1万2000店を対象にコインランドリー併設店舗を展開する
  • 2018年3月にまず2店、18年度末までに100店、2019年末までにまず500店を出店する。投資額は100億円。
  • 機械はアクア製で、標準店舗で洗濯機、乾燥機を計15台設置する
  • コインランドリーは無人で24時間営業、コンビニで割引できるクーポンを発行し、洗濯待ち時間の「ついで買い」を狙う

実際には既にコンビニ、クリーニング屋、喫茶店やスーパー併設のコインランドリーは増えているけど、今回の様にコンビニのイートインコーナーと物理的につながり、電子マネーやTポイント、クーポンと融合するメリットは大きいと思う。こないだの記事で書いた「無料コインランドリーなんて成立するか?」で取り上げたWASHハウスが狙う「地域の人が集まる場」を、ファミマは垂直統合で1社で一気に実現できてしまう。

500店となると現時点の最王手のWASHハウスの460店を超える。2019年末までにWASHハウスもそれなりに店舗を増やすだろうけど、ファミマが業界トップクラスの店舗網になることは確実だろう。ちなみにファミマは駐車場のある店舗が全国に1万2000店、イートインは5800店あるそうな。この500店は初めの一歩に過ぎないでしょう。

この記事を見てまず「郊外の中〜大規模なコインランドリー単独店は厳しくなる」と感じた。
それらの地域には、潰れたコンビニの居抜き物件も多い。元々あったコンビニが潰れてコインランドリーに鞍替えしたパターンだ。コンビニが潰れた原因が他のコンビニとの競争に敗れたからで、その時の勝者がファミマであった場合は最悪だ。
コインランドリーオーナーはその土地で2回死ぬことになる。1回目はコンビニとして、2回目は鞍替えしたコインランドリーとしての敗北だ。
ファミマの勢力図を考慮すると、地域的に強い東海北陸地域からこの競争と淘汰が始まっていくと思われる(コンビニの勢力図はこちらのブログが詳しい)



今回の併設案はコンビニのオーナーにとっては同じFCで展開できるので参入障壁は少なく、順調に進むと予想される(初期費用は掛かるけど)
機材についても業界シェア75%の最王手のアクアと組む点も手堅いと思う。アクアはマイクロソフトとITランドリー開発で提携しており、店舗のビックデータの2次利用も検討しているらしい。これにコンビニPOSデータが加わる事によって、さらに付加価値のある消費行動データが蓄積されていく。詳しいマイナビの記事はこちら

これはアクアの描くIoTランドリーの第1フェーズに過ぎない。アクアでは第2フェーズとして、APIを公開し、異業種とのシステム連携、データ連係や、共有を2018年にも展開する計画だ。例えば、管理者がコインランドリーとは異なる業態の店舗を経営している場合、そちらとポイントや会員サービスを共通化することで売上のシナジー効果が期待できる。電子マネーや異業種のICカードとの相互利用やポイントの共有なども技術的には可能で、提携先を模索している状況だ。

さらに2019年以降を予定する第3フェーズでは、ビッグデータとAPI活用による新ビジネスの創出を目論む。エリアごとの天気と稼動データをもとに、需要予測を通じた洗濯予報のアプリ配信といった展開が考えられるという。

アクアの機械そのものや洗剤などの消耗品もファミマの一括仕入れによるコスト低下で、近隣の競合店よりも有利になると思われる。アクアは長期安定の納品先を手に入れ、設備投資をしても回収の目処がつく。そして機器メンテナンスエリアを全国で充実させられる。アクアは旧三洋電機の白物家電事業が母体で、中国のハイアールに買収された経緯があるが日本企業で無くなった後に、これだけの追い風が吹くのだから皮肉なものですね。

余談だが僕は、業界No1のアクアと組んだ点がかなり良い決断だったと思っている。コンビニ首位のセブンイレブンは、なんでも自前でヤりたがる癖があるので後からアクアのプラットフォームに合流してこない可能性がある。セブンがコインランドリー事業に後から参入するにしろシステム構築にモタモタしている間に、ファミマ+アクア+マイクロソフト連合が他コンビニチェーンを巻き込んで先行できる…かもしれない。

さて、そもそもコインランドリーとコンビニは相性がいい。
待ち時間に雑誌を読んだり、コーヒーを飲んだり、無料Wi-Fiやスマホの充電ができたり。もうひとつ大事な要素は「清潔なトイレ」があることだと思う。コインランドリーは乾燥まで入れれば最長1時間くらい待つことになる。この時にコンビニのトイレが利用できる利点はかなり大きい。これだけでも競合店との差別化になる。
この相乗効果で、失敗の烙印がおされた「コンビニドーナッツ」も息を吹き返すかもしれないね。



一方でコンビニの店員さんにとっては、清掃などの新たな仕事が増えてしまい大変そう。ただ中長期的にみれば2つの新たなメリットが思いついた。(注意:以下は僕の妄想、アイディア)

コンビニのパートさんは洗濯&乾燥料金を無料にする
タダでさえ人材不足で採用が難しくなっているパート店員さん。働き場所としての魅力を高めるのは高い時給だけではない。地方であればパートさんも軽自動車に乗って職場のコンビニにやってくる。そこでシフトに入った日に限りパートさんのコインランドリー利用を無料にしてあげるのだ。これによりパートに入り、それを続けるインセンティブになり、またご近所へのインフルエンサーにもなってくれる。パートに入れない理由が「洗濯など溜まった家事をしなければいけない」のであれば、洗濯家事だけでもコインランドリーで解決し、その時間に店舗で働いてもらうのだ。つまりコインランドリー併設はコンビニのパート人材確保の手段にもなり得る!

無人営業のノウハウを蓄積して、いずれはコンビニを無人にする
コインランドリーは、Webカメラ、遠隔操作、そしてコールセンターを活用して無人営業できる仕組みができている。この仕組みをコンビニに逆適用する。いずれコンビニの全商品にICタグ(「コンビニ全店全品にICタグ導入へ、経産省と大手コンビニ5社が宣言」を参照)が付けば、レジは無人にできる。コンビニは品出しがあるので24時間完全無人は難しいだろうが、バイトやパートさんが確保しにくい深夜・早朝の時間帯には、無人営業は効率化の有効な手段になってくるだろう。

これからコインランドリー開業を検討している方、特に郊外の大型店は投資金額も大きくてリスクも大きくなります。FC担当者の「月商100万円!」なんて甘い言葉を鵜呑みにせずに、慎重にご検討くださいね。コンビニ併設店舗は、コンビニの売上があるのでコインランドリー部分はしばらく赤字でも何とかなりますが、単独店舗はそうはいきませんから。

僕の店は駐車場のない「都市型」に分類される小規模店舗なので、今回のファミマからの直接の影響はなさそうですが、近所への競合店の出店には日々怯えてます。既に出店してしまった以上、唯一できるのことは、半径500mの商圏のお客さんに快適に使ってもらえる様に、日々ちゃんと掃除し、店内を清潔安全に保つだけなのです。

追伸:以前、コールセンター代行業者との話の記事で、いずれはコインランドリー4万店戦国時代って書いたけど、こりゃ6万店くらいは行くかもしれないですね…。

追記:ファミマランドリー1号店&2号店に関する記事はこちら
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